FAQ・よくあるご質問
オレゴンチェリーグロワーズのブルーベリー製品およびブルーベリーに関する一般的によくご質問を受ける内容についてまとめています。
オレゴンチェリーグロワーズのブルーベリー製品およびブルーベリーに関する一般的によくご質問を受ける内容についてまとめています。
ドライブルーベリー製品の原産国はどこですか?
ワイルドブルーベリー原料の原産国は「アメリカ・カナダ」で、ドライブルーベリー製品の原産国は「アメリカ」になります。
ワイルドブルーベリーは米国およびカナダ北東部でのみ自生しています。ですからワイルドブルーベリー自体の原産国は「アメリカ・カナダ」となりますが、ドライブルーベリーはワイルドブルーベリーを糖漬けし、乾燥した「製品」であり、その製品の製造を行っているのが「アメリカ」となります。弊社ドライフルーツ工場はオレゴン州にございます。カルチベイトブルーベリーはオレゴン州・ワシントン州の原料を使用しております。
現在の日本の食品衛生法では、「その商品の内容について実質的な変更をもたらす行為が行われた国」と定められており、本製品の場合は糖漬け・乾燥が該当します。そのため、ドライブルーベリー製品の産地は「米国」となります。
例えばお客様が日本国内でドライブルーベリーを小分け包装する場合、消費者庁・加工食品品質表示基準では小分け包装行為は「製品の内容を実質的に変更する行為」では無いとされておりますので、原産国名は「アメリカ合衆国」のままとなります。
原産国証明書は下のリンクから閲覧・ダウンロードが可能です。
ワイルドブルーベリーはビルベリーや栽培種とは違うのですか?
いずれも科学的な分類では近縁種ですが、ビルベリーは異なる「節」に属しています。ワイルドブルーベリーと栽培種(カルチベイト)ブルーベリーは「節」も同じとなります。
詳しい分類については下の画像をご覧下さい。
使用している原料の原産地はどこですか?
原料は北・南アメリカから調達しています。各原料の詳細は下の表をご覧下さい。またドライブルーベリー製造工程と品質のページも併せてご覧下さい。
原料 | 加工地 | 基原原料 | 基原原料の原産地 |
---|---|---|---|
ワイルドブルーベリー | カナダ | ワイルドブルーベリー | アメリカメイン州、カナダ北東部(ケベック、ノバスコーシア、ニューブランズウィックなど) |
果糖ぶどう糖液糖 | アメリカ | コーン | アメリカ中西部のコーンベルト |
キャノーラ油 | カナダ | 菜種 | カナダ マニトバ州、サスカチューン州、アルバータ州 |
リンゴ酸 | カナダ | 無水マレイン酸 | n-ブタンより化学合成されているので、原産地はございません |
香料 | アメリカ | 天然香料として認められている 基原物質 |
主に精油や抽出物などを使用しており、その内容は機密事項のため開示ができません。 抽出やブレンドなどの加工はアメリカ・ワイオミング州で行っています。 |
どうしてオレゴンチェリーグロワーズのドライブルーベリーはふっくらしているのですか?
非常に穏やかで長い時間をかけてゆっくりと糖漬けを行うからです
他社に比べ非常に穏やかで長い時間をかけてゆっくりと糖漬けを行います。食感や風香味をできるだけ損なわないように、そして外観もできるだけふっくらと、生のブルーベリーが持っている良さをできるだけ保つために独自に開発した技術です。
ブルーベリーは皮が比較的厚くて固く、果実の中の水分を糖と置換するのに非常に時間がかかります。通常は数十時間から数日程度漬け込みを行い、その後熱風乾燥して作られますが、どうしても縮んでしまします。オレゴンチェリーグロワーズでは2週間以上という長い時間をかけてゆっくりと果実内の水分を糖と置換して、熱風乾燥しても縮まない製法で丸くてぷっくりしたドライブルーベリーをご提供しています。
食品添加物は使用していますか?それらは必要なのですか?
よりおいしいドライブルーベリーにするため、風味付けの目的で酸味料と香料を使用しています
糖漬けしたワイルドブルーベリーをそのまま乾燥させると、もともとの甘酸っぱい風香味が糖分により感じにくくなります。弊社ではできるだけ生のワイルドブルーベリーに形だけでなく、その風香味も再現できる最良の方法として、酸味料や香料を添加して風味を整えています。
香料はフルーツや植物成分から抽出した成分のみを使用しており、「天然香料」を使用しております。しかしながら、現在の食品衛生法では「天然香料」として表示するためには、香料に使用したすべての成分を表示する必要がございます。使用されているフルーツ・植物成分は弊社および香料メーカーの機密事項となり開示ができません。そのため、日本での製品へは「香料」としての表記が必要となります。
また「できるだけナチュラルな素材で」、「表示をシンプルにしたい」というご要望に応えるべく、酸味料・香料など食品添加物を一切使用しないナチュラルタイプ・ドライカルチベイトブルーベリーもご用意しております。
ドライブルーベリーの農薬や化学肥料が心配です
使用していますが、ドライブルーベリーの残留農薬などは日本の法規に準拠しています。
農薬について
安定して高品質なフルーツを生産・供給するために必要最低限の農薬を使用しています。
ワイルドブルーベリーへの農薬の使用は、使用前にカナダ州政府に使用の理由や使用する農薬などを記載した申請を行い、許可を受ける必要がございます。使用した農薬やその量、散布方法や使用の理由などすべての情報が記録されており、製品のロット番号から農薬使用履歴を完全に追跡できるトレーサビリティを有しております。ワイルドブルーベリーと農薬については下のボタンより詳細をご覧下さい。
化学肥料などについて
増え続ける需要に応えるためワイルドブルーベリーも毎年増産を行っております。しかしながら、ワイルドブルーベリーが生育するエリアは岩地や山地・丘陵地帯であり、栽培種のように簡単に農地を整えて栽培面積を拡大することはできません。
安定して高品質なフルーツを生産・供給するために、土壌成分の分析などを行った上で必要な肥料を散布しています。また一部降雨量が少なく、自然水の乏しいエリアでは灌漑も行っております。
小分けに使用しているプラスチックトレーが脆くなってしまいます
スチレンやポリスチレン系の樹脂・包材を使用している場合、香料の溶剤成分がトレーを変質・脆化することがあります
ドライブルーベリーをコーティングしている香料の溶剤に中鎖脂肪酸(MCT = Medium Chain Triglyceride)が使用されています。この中鎖脂肪酸やコーティングに使用している植物油脂はスチレン系ポリマーを溶かすことが知られております。
そのためドライブルーベリーの包材やトレーにスチレンを含む樹脂・包材を使用するとトレーや包材が薄くなったり、溶ける恐れがございますので、ご使用なさらないでください。スチレン系の樹脂にはGPPS(General Purpose Poly Stylene⁄ジェネラルパーポスポリスチレン)、HIPS (High Impact Poly Stylene⁄耐衝撃性ポリスチレン)や透明PS (スチレン・ブタジエンコポリマー)などがございます。
ドライブルーベリーはGMO(遺伝子組換え)ですか?
現在の法基準ではドライブルーベリー製品でGMO/遺伝子組換えの表示の義務はございません
ワイルドブルーベリー自体に遺伝子組み換え作物はございません。
ドライブルーベリーの製造に使用している原材料のうち、遺伝子組換えの可能性がある原料は果糖ぶどう糖液糖の基原物質であるとうもろこし、およびコーティングに使用しているキャノーラ油( 菜種) です。いずれも現行制度では弊社ドライブルーベリー製品の食品表示で表示の義務はございません。
使用している果糖ぶどう糖液糖は、消費者庁・食品表示に関するQ&A(第3集:遺伝子組換え食品に関する表示について/GM-12)の中で、「表示が不要な加工食品」とされております。しかし、基原物質であるとうもろこしは分別生産流通管理(IPハンドリング)がなされておりません。そのため、ドライブルーベリーの表示で「遺伝子組換えでない」という表示はできません。詳しくは下のリンクより解説書をご参照下さい。
アレルギー表示は必要ですか?
必要ありません
使用している香料の成分としてオレンジ抽出・蒸留成分が含まれておりますが、香料に関しては実際にアレルギー疾患を引き起こしたという知見が乏しいため、現時点では表示を義務づけられておりません。
しかしながら、アレルギー症状はごく微量でも引き起こされる場合があることを考慮し、製品に含まれるオレンジ由来のタンパク質含有量の理論値を計算したところ、最大でも0.2μg/gであり、これは消費者庁の表示基準で数μg/g含有レベルに満たない場合は、アレルギー反応を引き起こすことが少なく表示の必要性はないという基準(消費者庁:アレルギー物質を含む食品に関する表示Q&A - C-3/C-8)から、弊社ドライブルーベリー製品で「オレンジ」のアレルギー表示は必要ございません。
詳細はドライブルーベリーのアレルギー表示解説書をご参照下さい。
賞味期限はどのくらいでしょうか?またその根拠は?
定められた保管条件で製造後18ヶ月を保証しています
賞味期限はお客様の製品保管状況により異なりますが、未開封で直射日光の当たらない常温保管では弊社での製造後18ヶ月の保管が可能です。長い賞味期限を実現するために弊社では、ワイルドブルーベリーの中の水分をゆっくり時間をかけて、糖と置換して、ブルーベリーの水分活性を微生物が増殖できないレベルまで下げることで、長期間安定して保管できる製品をご提供しております。
ですから弊社のドライブルーベリー製品では微生物の増殖や腐敗により品質が劣化する心配は無く、時間と共に色や風香味が劣化していくためにある期間を経過すると、弊社が設計した「おいしさ」の基準を下回るため、現在は18ヶ月という賞味期限を設定しております。
水分活性・微生物の増殖と賞味期限の関係についてはこちらをご参照下さい。
保管温度が25度以上になる場合、またお客様で小分けや袋詰め、他の加工食品の原材料として使用され、直射日光や蛍光灯の明かりなどにさらされる場合は、コーティング油(植物油脂)が酸化し特有のにおいを発生させたり、色が変色する可能性がございます。
製品についての詳細は下のリンクからご参照下さい。
オレゴンでもワイルドブルーベリーは栽培・収穫されているのですか?
オレゴンではワイルドブルーベリーは収穫されていません。ワイルドブルーベリーはアメリカ・カナダ北東部の限られた地域でのみ自生しています。
ワイルドブルーベリーはは米国およびカナダ北東部でのみ自生するローブッシュ(low bush)のブルーベリーです。
緯度が高く夏には日光に長時間晒され、冬には零下30℃を下回り、栄養の乏しい酸性土壌が多く、他の作物が生育できない厳しい環境で生き延びることができる数少ない植物がワイルドブルーベリーです。ワイルド(野生種)だから「栽培」ではなく、自然と共存しながら成長を見守る。種や苗で増やすことができず、地下茎が自然に伸びるのを待つしかありません。そのため、種や苗などが存在せず、その他の地域で「栽培」することができません。
オレゴン産のワイルド種などの表記で販売されている製品(ルーベル種など)はハイブッシュ(high bush)~一般的に栽培種やカルチベイト種と呼ばれる~ブルーベリーの品種の一つで、その中でも野生に近い古い品種ですが、low bush(ワイルド)ブルーベリーではありません。アメリカ・コーネル大学の農学部の資料やオレゴン州立大学の資料ではRubel種は栽培種として紹介されています。オレゴン州では栽培種(カルチベイト)ブルーベリーのみが栽培・収穫されており、ワイルドブルーベリーは栽培・収穫されておりません。
オレゴンチェリーグロワーズのドライワイルドブルーベリー製品は米国・カナダ北東部で収穫されたワイルドブルーベリーを使用して、糖漬け・乾燥をオレゴンで行っています。そのため、ドライワイルドブルーベリー製品の原産国・原産地はアメリカオレゴン州となります。
砂糖を使わずにドライブルーベリーは作れないのですか?
ブルーベリーはもともと糖質が少なく、糖漬せずにそのまま乾燥すると固く小さく縮んでしまいそのままでは食べられません。
フルーツによってはぶどうのように単純に乾燥することができ、美味しくそして食べやすいドライフルーツになります。一方でフルーツによってはそのまま乾燥すると縮んでしまったり、固くなったりします。あるいは柔らかすぎてそのままでは乾燥できないフルーツ(イチゴやラズベリーなど)もあります。そのようなフルーツでは果実内部の水分を糖分と置き換えることで、縮まず柔らかい食感を保った状態でドライフルーツにすることができます。
粒の小さなワイルド(野生種)ブルーベリーはもともと果実に含まれる糖質が少なく(果実100gあたり9.6g)、そのまま乾燥すると固く小さく縮んでしまいそのままでは食べられません。そのため糖漬けしてブルーベリーの中にある程度糖分を染み込ませてから乾燥することが必要になります
ブルーベリーを糖漬けして乾燥したドライブルーベリーの糖質(79.5g)はぶどうをそのまま無添加で乾燥したレーズンの糖質(76.6g)と大きな差はありません。詳しくは、「ドライブルーベリーと糖質」をご覧下さい。
このドライブルーベリーを原料として加工食品を製造する場合の原料原産地表示は?
アメリカとなります
平成29年9月1日より改正となった食品表示では全ての加工食品の原材料の産地表示が求められています。加工食品の原材料の中で一番多く使用されている原材料について、その原産地の表示が必要となります。
弊社のドライワイルドブルーベリー、ドライカルチベイトブルーベリー、その他製品を使用して加工食品を日本国内で製造し、弊社製品が原材料表示順で一番最初になる場合、原産地表示が必要です。例えばドライワイルドブルーベリーを使用した加工食品を製造する場合には;
原材料:ドライワイルドブルーベリー(アメリカ製造)、小麦粉、砂糖……
という表示となります。