雪が溶け春になると小さな蕾が芽吹く
5月:一週間の短い開花時期に受粉を行う
6月:小さな実をつけ始める
7月:夏の日差しを浴びて藍色に熟していく
8月:藍色に完熟し、収穫を待つ
アントシアニンを蓄え、収穫される
再来年の収穫に向けて刈り込みをして
晩秋にはブルーベリーの葉も赤く色づき
厳しい冬を乗り越える
All About Wild Blueberries
ワイルドブルーベリーは米国およびカナダ北東部でのみ自生するローブッシュ(low bush)のブルーベリーです。
緯度が高く夏には日光に長時間晒され、冬には零下30℃を下回り、栄養の乏しい酸性土壌が多く、
他の作物が生育できない厳しい環境で生き延びることができる数少ない植物がワイルドブルーベリーです。。
梢の高さが30cm程度と非常に低く、収穫は専用のハーベスターを用いる場合もありますが、機械の入り込めない険しい地域や、石・岩の多い地域ではレーキ(熊手)で手作業での収穫を行っています。
一度収穫すると次に実をつけるのは2年後。収穫後は伸びた梢を切り払い、成長を促します。
ワイルド(野生種)だから「栽培」ではなく、自然と共存しながら成長を見守る。種や苗で増やすことができず、地下茎が自然に伸びるのを待つしかありません。人間は石や岩を取り除いたり、短い開花期に受粉できるよう養蜂家を呼び寄せたり、収穫後に害虫や雑草から守るために焼き払ったり、冬の間凍らないように植樹をしたりすることでワイルドブルーベリーが増えるのを助けることしかできません。
雪が溶け春になると小さな蕾が芽吹く
5月:一週間の短い開花時期に受粉を行う
6月:小さな実をつけ始める
7月:夏の日差しを浴びて藍色に熟していく
8月:藍色に完熟し、収穫を待つ
アントシアニンを蓄え、収穫される
再来年の収穫に向けて刈り込みをして
晩秋にはブルーベリーの葉も赤く色づき
厳しい冬を乗り越える
地下茎で増え、栽培ができません。また、梢の高さが20-30cm程度までしか高くなりません。
苗から栽培が可能で様々な品種が販売されています。また、多くの国で商業栽培されています。高さも2mを越す果樹で、機械で収穫されます。
日本で栽培されているブルーベリーや、市販されているフレッシュ・冷凍のブルーベリーのほとんどは栽培種(カルチベイト)です。
ワイルドブルーベリーは実が柔らかく、鮮度が落ちるのも早いため、フレッシュのワイルドブルーベリーは産地でしか味わうことのできない贅沢です。
サイズは小粒で100g当たりの粒数はカルチベイトの2倍ほどになります。マフィンやパンに混ぜ込む場合など粒数が多い方が見た目も味も良くなります。
サイズは大粒で水分も高く、みずみずしい食感が特徴。世界中で栽培されており、価格もワイルドに比べると安い場合が多いです。
アントシアニンが果皮だけでなく、果肉にもたっぷり。抗酸化能もカルチベイトの約2倍です。
アントシアニンは果皮に多く含まれていて、果肉は透明です。
ワイルドブルーベリーとビルベリー。どちらも小さなブルーの色のベリーという点では同じです。またどちらも冷涼で酸性の痩せた土壌で生育するという点もよく似ています。違いは;。
科学的な分類ではワイルドブルーベリーとカルチベイトブルーベリーはどちらもツツジ科スノキ属シアノコッカス節に属しています。カルチベイトブルーベリーはワイルドブルーベリーの品種のいくつかを交配させるなどして栽培に適するように改良した品種です。ビルベリーはツツジ科スノキ属ミルチルス節に属しており、この節には他にハックルベリー(ビルベリーのアメリカでの呼称)、アラスカブルーベリーなどが含まれます。また近縁のスノキ属オキシコッカス節にはクランベリーが属しています。
ワイルドブルーベリーはアメリカメイン州とカナダ東部(ケベック、ニューブランズウィックなど)で8月に収穫されます。カルチベイト(栽培種)は北半球では主に6月から9月、南半球では10月から2月にかけて収穫されています。ビルベリーはワイルドブルーベリーと同じく8月に収穫されます。