ワイルドブルーベリーは、緯度が高く夏には日光に長時間晒され、冬には零下30℃を下回り、栄養の乏しい酸性土壌が多く、他の作物が生育できない厳しい環境で育つスーパーフルーツですが、昆虫にとっても魅力的な栄養源です。
また異常気象などで病害が発生したりすることもあり、「野生」といえども、高品質な製品を安定して供給するためには適切な管理が必要となります。
農薬はその用途に応じて
の3種類に分類されます。
IPM(Integrated Pest Management・総合的有害生物管理)とは、様々な防除技術を組み合わせることで化学農薬使用量を減らしながら、病害虫を低減させる手法です。これにより、食品の安全性を確保しながら、同時に農薬使用量を減らすことで環境の負荷も低減することができます。
ワイルドブルーベリーではIPMを導入して病害虫を防除しています。
ワイルドブルーベリーでは
が使用されています(2018年クロップ)。
OCGが使用するワイルドブルーベリーを製造している冷凍パッカーが、そのエリアの農薬管理者でもあります。使用してもよい農薬の選定、病害虫のモニタリング、使用する時期と農薬の種類や量・使用方法、使用履歴の確認・管理など農薬に関する全ての段階に関与しております。弊社はそれらの記録・データを精査し、信頼できる安全性を確保しています。
monilinia属のカビに感染すると「灰星病」になり、やがて果実は灰色のカビに覆われ、感染が拡がります。発生しやすい条件の時期に調査を行い、適切な措置を施すことが必要です。
アメリカ農務省(USDA)の研究と調査で、液糖を製造する全米17の異なる企業・工場から合計298のサンプルを抜き取り調査した結果、残留農薬が全てのサンプルで非検出であることが確認されており、弊社では液糖に関する残留農薬の特別の検査は実施しておりません。
液糖の残留農薬
コーティングに使用しているキャノーラ油は、メーカーにて毎年残留農薬試験を行っており、その結果を入手し、日本での使用に問題が無いことを確認して調達しております。
酸味料として使用しているリンゴ酸は無水マレイン酸からの化学合成により作られており、残留農薬のリスクはございません。
使用している香料は、その成分が分子蒸留など高度な精製を経ており、農薬が残留するリスクは極めて低いと考えています。
酸味料として使用しているクエン酸は糖蜜を発酵させて作ります。純度が高く残留農薬のリスクは極めて低いと考えています。
残留農薬チェック体制
原料から製品まで、複数のチェックを経てお客様に届けられます。
主原料であるワイルドブルーベリーに関しては使用農薬やその使用・散布状況の確認、原料レベルでの残留農薬のチェックなどを行っています。
その他の原料についてはその使用量やリスクから、必要に応じて調査や検査を行っています。
最終製品の状態で他成分一斉分析を行い、製品の残留農薬レベルが日本の基準を満たしていることを確認しています。
オレゴンチェリーグロワーズではお客様や消費者の残留農薬に関する心配をできる限り払拭するため、最終製品だけでなく使用する原料を徹底的に調べてその安全性を確認してお届けしています。
さらに設備で使用する薬剤・洗剤なども厳重に管理・記録されており、製品や製造工程に誤って混入することがないような管理体制を整えております。
最新の残留農薬レポートはこちらから閲覧・ダウンロードできます。
残留農薬レポート