統計情報

世界のブルーベリー生産量

世界のブルーベリー生産量はFAO統計(2019年)で83万トン。FAO統計には中国、チリの生産量が含まれていませんので、弊社統計値を加えると、約100万トンとなります。日本は約2,500トンの生産量で世界15位となっています。

世界のブルーベリー生産量動向/地域別生産シェア

世界でのブルーベリー(ワイルド、カルチベイト、ビルベリーを含む)生産量を地域別に2004年から2013年まで集計すると、2004年から2013年の10年間で生産量が2倍以上に増加しています。主にアメリカ・カナダ・チリ・アルゼンチンでの増産が寄与しています。また近年中国での栽培が著しく増加してきています。2017年は主要産地であるアメリカ・カナダが減収となりましたが、中国・チリなど他のエリアでの増産により世界トータルの生産量も4%増加となりました。2018年は主に中南米(ペルー・チリ・アルゼンチン)などで生産量が順調に増えて世界トータルで90万トンを超えました。2019年はアメリカ及び中国でのカルチベイトブルーベリーの収穫量が増え、始めて世界合計で100万トンを超えました。

世界でのブルーベリー(ワイルド、カルチベイト、ビルベリーを含む)の2019年の生産量地域別のシェアは、主要地域の北アメリカの生産量が回復、世界シェアは昨年(44.4%)よりも若干上がり47.3%になりました。

data : FAOSTAT及び自社統計

ブルーベリー生産量ランキング

世界でのブルーベリー(ワイルド、カルチベイト、ビルベリーを含む)2019年生産量のトップ5はアメリカ、中国、カナダ、チリ、ペルーとなっています(※チリ、中国はFAO統計に含まれておらず、自社調査結果を使用しています)。

data : FAOSTAT及び自社統計

北米ブルーベリー生産量

北米(アメリカおよびカナダ)の野生種(Wild blueberries)と栽培種(Cultivated Blueberries)の2009年からの収穫量を図示しています。濃い青色が野生種(ワイルドブルーベリー)、明るい青色が栽培種(カルチベイトブルーベリー)の収穫量(単位:トン)となります。いずれもアメリカとカナダの生産量の合計となります。野生種・栽培種共に2014年から2016年の豊作でした。野生種ブルーベリーはこの影響もありここ3年間は過去10年間の平均収穫量を下回る生産量となっております。栽培種ブルーベリーは2018年以降作付面積が増加していることもあり順調に生産量を伸ばしてきています。

  • 2019年

    2019Cropの北米ワイルドブルーベリーの収穫は例年より7-10日遅れで始まりました。開花時期の降霜による被害が思ったよりも深刻で、また近年の価格下落により農家が管理面積を減らすなどしたため北東部マリタイムズ(ノバスコシア、ニューブランズウィック、プリンスエドワード島)で2割減、ケベック州で3割減となりました。最終的にはカナダ産で9.6万トン、アメリカメイン州で2万7千トンと北米トータルでは昨年度(10万7千トン)よりも多く12万4千トン程度となったと推定されております。

    カルチベイト(栽培種)ブルーベリーは南部・東部を中心に生産量は落ち込みましたが、オレゴン・ワシントン・ブリティッシュコロンビアの3大生産地域で豊作となったため、昨年より1万トンほど多い38万トン程度となりました。

  • 2018年

    2018Cropのワイルドブルーベリーは主要産地のカナダ・ノバスコシア州およびアメリカ・メイン州で受粉時期に襲った寒波の影響で受粉率が低くなったこと、受粉できた果実もその後の低気温の影響・降霜によるダメージで結実しなかったり、果実のサイズが小さくなるなどの要因で収穫減となりました。またアメリカ・カナダ東部全体として果実が成長する夏期に降雨が少なく干ばつ傾向となったため、成長度合いが低下したり果実のサイズが小さいまま熟したり、1株になる実の数が減少するなどの影響でノバスコシアで例年比60%程度、メイン州では半減となりました。北米全体では2017Crop比で2割減となりました。

    カルチベイト(栽培種)ブルーベリーでは主要産地のアメリカ・ミシガン州で前年比4割減となったものの、西海岸のオレゴン・ワシントン州で記録的な豊作を記録し、北米全体としては2017Crop比で4%増となりました。

  • 2017年

    2017Cropのワイルドブルーベリーは暖冬で春の生育が良かったものの、アメリカメイン州では干ばつ気味となり過去3年のメイン州収穫量平均と比べると3割を超える減収となりました。カナダ北東部では開花時期に降霜があったり、夏場の雨量が少なかったり、価格下落により農家が管理面積を減らすなどしたため北東部マリタイムズ(ノバスコシア、ニューブランズウィック、プリンスエドワード島)で2割減、ケベック州で3割減となりました。最終的にはカナダ産で9万8千トン、アメリカメイン州で3万2千トンと北米トータルでは昨年度比3割減となり13万トン程度となる見込みです。

    カルチベイト(栽培種)ブルーベリーも南部のジョージア州などでの霜害などにより収穫量が15%ほど減少し、33万トン程度となると見込まれています。

  • 2016年

    2016年は北米のワイルドブルーベリー収穫量は約18万3千トンと統計史上最高の収穫量となり、価格は下がりました。カルチベイトブルーベリーは中国やヨーロッパを初め海外での需要が引き続き旺盛ですが、生産量が世界的に増大していることもあり、供給が潤沢で価格もここ数年で最も低価格となっています。

北米ブルーベリー品種と産地別の生産動向

北アメリカ大陸(アメリカ・カナダ)ではワイルドブルーベリー(野生種)とカルチベイトブルーベリー(栽培種)が生産されています。

ブルーベリー生産量の約1/4が野生種で、野生種の85%がカナダで生産されています。

栽培種は逆に生産量の75%がアメリカで生産されています。

2018年はワイルドブルーベリーの生産量が減少し、カルチベイトブルーベリーの生産量が増えたことから、北米のブルーベリー生産量で野生種が占める割合が24%となりました。

2019年はワイルドブルーベリーは予測よりも豊作傾向となり、野生種の占める割合が若干増え25%となりました。

ブルーベリー産地と収穫量について

ワイルドブルーベリーは北米東海岸北部の米国メイン州とカナダのケベック、ノバスコーシアやニューブランズウィック州が主な産地で他のエリアでは生育していません。人工的に栽培ができず「ワイルド」ブルーベリーと呼ばれる所以です。

一方カルチベイトブルーベリー(栽培種)は、米国農務省が20世紀前半にワイルドブルーベリーの中で栽培が可能な品種を栽培が収穫がしやすいように品種改良したもので、北米では南はフロリダからカナダのブリティッシュコロンビア州まで北米の多くの地域で栽培されています。現在ではアメリカ、カナダだけでなく、チリ、アルゼンチン、中国をはじめ多くの国で栽培されていいます。人間が収穫しやすいように樹高がワイルドブルーベリーと比べると高く、果実の大きさも大きいのが特徴です。

ワイルドブルーベリーは極めて野生に近い生態で必要最低限の管理(灌水、農薬など)しか行っておらず、また栽培面積を増やす方法も限られているため、生産量を爆発的に伸ばすことができません。また収穫量は生育ステージでの気温や降雨・降雪量などにより大きく左右されます。

一方カルチベイトブルーベリーは、土壌のpHや栄養要求などが特殊ではありますが、耕作し、苗を植え、管理することで4~7年ほどで収穫が可能になります。そのため、需要の増大に併せ栽培面積や収穫量を増やすことができます。しかしワイルドブルーベリーと同様気温など自然条件に収穫量が大きく左右されることには変わりはありません。

カナダの収穫エリアと州別生産量

カナダのブリティッシュ・コロンビア州(British Columbia)はカルチベイト種で、それ以外(カナダ東部の州)はワイルド種です。オンタリオ州・ケベック州はワイルド種・カルチベイト種の両方が栽培されており、合算した数値を使用しています。

カナダ主要生産州のブルーベリー栽培エリア

  • ケベック州:主に野生種(ワイルドブルーベリー)が自生しており、サグネ・ラック・サン・ジャン地域に属するマリア=シャプドレーヌ、ル・フジョール=デュ=サグネイ、ル・ドメンヌ=デュ=ロワの3郡で州の74%を占めます。同じくサグネ・ラック・サン・ジャン郡に属するラック・サン・ジャン・エスト郡、それに隣接するコート・ノール地域に属するマニクアガン郡を加えた5郡で93%を占めています。
  • ニューブランズウィック州:南部ファンディ湾に面するシャーロット郡、北部セントローレンス湾に面するウェストモーランド郡、ケント郡の3群で州全体の83%を、隣接するアルバート郡、キング郡を加えた5郡で州全体の99%以上を占めています。
  • ノバスコシア州:北部のノースショア地方のカンバーランド郡、コルチェスター郡、ピクトゥ郡で州全体の80%を、同じくノースショア地方のガイズボロー郡、アンティゴニッシュ郡の5群で州全体の88%を占めています。
  • ブリティッシュコロンビア州:栽培種(カルチベイトブルーベリー)が栽培されています。アメリカ国境に接しているグレーターバンクーバー地域(現在はメトロバンクーバー地域と改称されています)で州全体の54%が栽培されており、隣接するフレーザーバレー郡と合わせた2郡で96%が栽培されています。

アメリカの収穫エリアと州別生産量

アメリカのメイン州(Maine)はワイルド種で、それ以外の州はカルチベイト種です。

アメリカ主要生産州のブルーベリー栽培エリア

  • ワシントン州:カナダ国境近くのワットコム郡、スカジット郡で州の85%が栽培されています。
  • オレゴン州:北中央部のウィラメットバレーに位置するマリオン郡、リン郡、ワシントン郡で州の75%が栽培されています。
  • メイン州:野生種(ワイルドブルーベリー)が自生しており、南東海岸部に位置するワシントン郡、ハンコック郡で州の85%を占めます。
  • ミシガン州:ミシガン湖東岸のヴァンビューレン郡・オタワ郡・アレガン郡で州の85%が栽培されています。
  • ニュージャージー州:大西洋岸のアトランティック郡で州の70%が、隣接するバーリントン郡・カムデン郡を合わせたトップ3郡で95%が栽培されています。
  • ノースカロライナ州:大西洋岸のブレーデン郡で州の78%を、隣接するペンダー郡と合わせた2郡で州の90%が栽培されています。
  • ジョージア州:州南部のベーコン郡・アップリング郡・ウェア郡で75%を、隣接するアトキンソン郡・コーヒー郡を加えた5郡で州の90%が栽培されています。
  • フロリダ州:州中央部のアラチュア郡・ポーク郡で州の50%を、ヒルスボロ郡・マリオン郡・レーク郡を加えた5郡で州の75%が栽培されています。

日本のドライベリー類輸入量推移

過去5年間の日本のドライベリー類輸入量推移実績です。この数値にはブルーベリーの他クランベリーやストロベリーなどその他のドライベリー製品の輸入量も含まれています。2011年には2,700トンを輸入していましたが、2015年には1,470トン弱まで減少しています。2017年には1,420トンまで下がりましたが、2018年には1割ほど回復し1,558トンの輸入量でしたが2019年は過去最低を更新し1,270トンとなっています。

アメリカが輸入相手国として最大ですが、年々そのシェアは低下してきており2019年では42%となっています。

財務省貿易統計:HS Code 200899212

日本のブルーベリー都道府県別生産量(2017年)

日本の2017年のブルーベリー生産量は約2,600トンでした。最も生産が多いのが東京で384トンでした。ブルーベリーは実が柔らかく日持ちも短いことや、ブルーベリー狩りなどを楽しむ目的もあり最大の消費地・東京に近い場所で生産される傾向があります。

A pioneer of dried blueberries in Japan

Oregon Cherry Growers

Oregon Cherry GrowersはPacific Coast Producersの子会社です。