2023年ワイルドブルーベリー予想

今年も予想が難しい天候です

ワイルドブルーベリーの主要な生産エリアはカナダ・ケベック州とアメリカ・メイン州で、次いでカナダ東部(ニューブランズウィック州、ノバスコシア州、ニューファンドランドラブラドール)となり、過去3年間平均すると約12万トン/年の生産量となっています。

ここ数年は毎年どこか、あるいは複数のエリアで干ばつ・大雨・低温被害などの異常気象による突発的な不作が発生しており、実際に収穫されるまで収穫量の見通しが立たない状況が続いています。今年はこれまでに比べると比較的どのエリアも順調ですが、これから果実が成長し熟していく大切な時期を迎えます。適切な降水量と日照、気温が確保できるかどうか、引き続きモニタリングしていきます。

ケベック州の状況

ケベック州では5月下旬の寒波・降霜で州北部に位置しているワイルドブルーベリーの生育エリアでは被害が発生しています。

また5月から発生した山火事は7月3日(月)の時点では大きな被害に繋がるようなリスクは観測されておりません。

カナダ・東部諸州

ノバスコシア州、ニューブランズウィック州、ニューファンドランドラブラドール共に異常気象は報告されておりませんが、若干降水量が例年よりも少ない状況です。7月に降水量が確保できれば、平年並みあるいはそれ以上の収穫が期待できると見込まれています。

アメリカ・メイン州

ケベック州同様に一部地域で開花時期の降霜もありましたが、概ね天候は生育に味方をしている状況です。ただメイン州はここ数年夏場の降水量が少なく干ばつ傾向が続いています。夏場の降水量が少ないと果実の生育に大きな影響が出ます。

アメリカ海洋大気庁(NOAA)のデータによると、6月末の時点では若干降水量が少ないながらも過去数年に比べると比較的降水量が多く、干ばつの状況は避けられています。

NOAAの3ヶ月干ばつ予想でもメイン州では干ばつが進行するという予報はでておりません。

まとめると2023年のワイルドブルーベリーは平年並みの生産量を確保できる可能性が高くなっていると考えられます。しかしながら、突発的な異常気象が世界各地で発生しており、実際に収穫が終わるまで予断を許さない状況が続きます。