オレゴン州北部で発生した悪天候とそれに伴う停電の影響について

オレゴン州北部は2月12日(金)からの数日間で断続的に3つの爆弾低気圧に見舞われ、最大で30cm程度の積雪・氷着くなどで多大な被害が発生し、州知事は2月13日(土)にベントン(Benton)、クラッカマス(Clackamas)、フッドリバー(Hood River)、リン(Linn)、マリオン(Marion)、マルトノマ(Multonomah)、ポーク(Polk)、ワシントン(Washington)、ヤムヒル(Yamhill)の9群で非常事態宣言を発令しました。

過冷却減少により雨氷(Freezing Rain)が多くの地域で降り、電柱・電線などに氷が積み重なり4,000カ所以上で送電線が破損するなど9郡の多くの地域で停電が発生しました。2021年2月16日(火)時点でもまだほとんど復旧が進んでおらず、回復には数日かかる見込みとなっています。

着氷により折れた電柱 ©KOIN6NEWS, Portland, Oregon

停電の状況

2021/2/15時点で緊急事態宣言発令中の9群の内Hood River郡を除く8群で大規模な停電が発生ポートランドのあるマルトノマ郡、州都セーラムのあるマリオン郡などでは約半数の世帯・施設で停電している状況です。

2021/02/15時点での停電状況

オレゴンチェリーグロワーズの状況

  • 本社および本社工場(セーラム市)は停電の影響を受けており、缶詰・瓶詰の製造ラインなどを停止しております。建屋・製造設備などの破損などは無く、積雪・停電解消後は通常復帰を予定しています。
  • ドライフルーツを製造しているリバーサイド工場(ワスコ郡)では停電の影響を受けておらず、通常通りの製造を行っております。

積雪の影響で高速道路の通行止め、貨物列車の運休や遅延などが発生しており、積雪・氷が溶けて交通が回復するまで出荷・納入などに遅延が発生すると見込まれております。