アメリカ西海岸チェリー収穫速報

2019 crop USA cherry breaking news

カリフォルニアは減産に

雨そして 強風 と熱波のため大きな被害が

カリフォルニアではこれまで収穫開始は遅れるものの豊作が期待されているとお伝えしてきました。しかしその後5月18日(土)から5月21日(火)にかけて連日の雨、そしてその後6月8日(土)に発生した強風そしてその後は熱波が北カリフォルニアを襲いました。それによりチェリーの果実が割れたり、割れた部分にカビが生えたり、成熟した果実が地面に落ちるなど大きな被害が発生しています。農園によっては予定していた量の半分以下の収穫量となってしまったところもあるようです。

降雨による裂果

チェリーは非常にデリケートな果実で、熟した果実が雨で濡れると裂果(果実が割れる現象)が起こります。そのためカリフォルニア・オレゴン・ワシントン州など収穫時期に雨の少ない地中海性気候・西岸海洋性気候の地域で主に栽培されています。

カリフォルニアチェリー諮問委員会の試算によると、5月上旬には8万トンを超えると期待されていた収穫量ですが、4.5万トン程度にに落ち込むと予想されています。


ワシントン州では順調に収穫が進む

6月6日(木)より早生種の収穫が始まる

アメリカ西海岸のチェリーは主にカリフォルニア・オレゴン・ワシントン州ですが、一番南に位置するカリフォルニアに続いて、一番北に位置するワシントン州が次に収穫を開始、最後にオレゴン州となります。これはワシントン州のチェリー生産地域がオレゴン州の生産地域に比べて初春から温かい傾向にあるためです。

Tri-Cities, Wapatoなおコロンビア川流域でChelansやEarly Robinsなどの早生種の収穫が6月上旬より始まりました。今年は果実が成長する春が冷涼で生育が遅かった分、ゆっくりと大きく成長し果実の品質としては申し分ないと見込まれています。

6月26日(水)にワシントン州中央部で降雨、ただ被害は限定的

ヤキマなどワシントン中央部では6月26日(水)に雷を伴う降雨がありましたが、気温が22-23℃と低かったため被害は少ないと見込まれています。ただ7月1日(月)にも降雨があり、気温も27℃と若干前回に比べると高いためある程度の被害が発生する可能性もあり、予断を許しません。

現時点では豊作の見込み

初春は冷涼だったものの、5月後半は例年よりも温かく、予定通り6月上旬から早生種の収穫が開始となりました。現在収穫の最盛期を迎えており、このまま天気が保てば、21万トンを超える収穫が期待されています。

オレゴンチェリーグロワーズ自社農園で収穫されたダークスイートチェリー