オレゴンで栽培種の新品種が開発中

以前お伝えしたように、今年はカルチベイトブルーベリーが誕生してちょうど100年になります。アメリカ農務省(USDA)とオレゴン州立大学(OSU)、ワシントン州立大学(WSU)が協力して開発した新品種~Baby Blues~が発表になりました。

1999年にオレゴン州コルバリスで生長が活発で実を多く付ける「US645」と、開花が早く、土壌の栄養分への適用性が広い「US647」を掛け合わせた誕生した「ORUS 10-1」という品種が様々な試験を経て今年、Baby Bluesとして発表されました。

Baby Bluesはどんなブルーベリー?

Baby Bluesは一般的なカルチベイトブルーベリーと比べると、果実が小さく、糖度が高いのが特徴です。k果実が小さなカルチベイトブルーベリーの代表として現在はRubelという品種が最も栽培されていますが、Rubelと比べると糖度が高く、そして面積当たりの収率がRubelと比べて非常に高いBaby Bluesは今後Rubelを置き換えていく可能性がある品種と期待されています。皮の固さも十分にあり、機械収穫に適した品種で効率的な生産が可能になります。

一般的なカルチベイトブルーベリーとの最も大きな差はその風味と濃い青色です。オレゴン州立大学が行った9段階で風味を評価するテストでは、他の品種に比べ2ポイントの差を付けて圧倒的に風味が良いとの評価でした。また多くの評価者がワイルドブルーベリーにも煮た香りが素晴らしいとのコメントを寄せています。色の濃さも他の品種に比べて概ね1ポイント以上良い評価点を得ています。

Baby Blues種
Baby Blues種

 

このような特徴から、ドライブルーベリーなどの加工向けの品種として非常に期待が持てます。今後弊社でも調査検討を行い、試験栽培や加工適性などを検討していく予定です。

 

情報及び画像ソース;

Agricultural Research Service recently developed two new berry varieties–Baby Blues, a new blueberry cultivar and Columbia Giant, a new blackberry cultivar.

情報源: USDA ARS Online Magazine Two Tasty New Berries From ARS