リステリア菌に関する報道とオレゴンチェリーグロワーズ製品の安全性についてのご案内

5月2日(月)にアメリカの冷凍野菜・果実製造会社CRF Frozen Foods者が製品がリステリア菌(リステリア・モノサイトゲネシス)により汚染されているため自主回収すると発表しました。また同日FDAからも自主回収の発表がされています。日本でも該当工場で製造された製品について自主回収のお知らせが発表されています。

 

オレゴンチェリーグロワーズ(Oregon Cherry Growers)社で製造している製品ではFDAが発表するリコール対象となる製品およびそれら製品を製造した工場(CRF Frozen Foods)で製造された製品を使用しておりません

 

リステリアに感染するとどのような症状が起こるのでしょうか?

主な症状としては発熱、頭痛、嘔吐などで、意識障害や痙攣が起こる場合もあります。健康な成人では無症状のまま経過することが多いですが、感染初期にはインフルエンザに似た倦怠感、弱い発熱を起こす場合もあります。潜伏期間は平均して3週間と推定されているため、食べ物からの感染の場合、感染源を特定することが難しいのが特徴です。また妊婦、胎児・新生児、がん・糖尿病患者や免疫が弱っている人などはリステリア菌に感染しやすく、また症状も重篤化しやすいため注意が必要です。

リステリア菌とは?

自然の中の土や水の中に広く存在する微生物で、作物だけで無く、家畜などにも存在しており、牛乳やその加工品などで感染症を引き起こすことが知られています。比較的熱・酸・塩・乾燥に強く、低温(4℃程度)や塩分が比較的高くても増速するため、ソフトチーズやローストビーフなどで集団完成を引き起こした例が報告されています。70℃・数分の加熱で死滅するため加熱調理すれば問題はありません。

日本での基準は?

日本の食品衛生法では一般の食品でリステリア菌の規格基準はありません。ナチュラルチーズ(ソフト及びセミハードのもの)及び非加熱食肉製品では検体1g当たり100以下でなければならないと定められています。

ドライブルーベリーは大丈夫ですか?

ドライブルーベリーはブルーベリーを糖漬けし、その後乾燥して製造されます。その糖漬け・乾燥工程で加熱しており、リステリア菌が万が一混入していた場合でも死滅させることができます。また、乾燥後の製品の水分活性は0.6を下回っており、リステリアが増殖できる水分活性を有意に下回っており、リステリア菌が増殖することはございません。これらのことから、弊社ではドライブルーベリー製品でリステリア菌に汚染されたり、リステリアによる食中毒被害が発生するリスクは極めて低いと考えております。

 

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