ドライワイルドブルーベリーは遺伝子組換え食品ですか?

ワイルドブルーベリーはGMO?

世界中で遺伝子組換え(GMO)食品の是非が議論されています。賛成か反対か、安全がそうでないかの議論とは別に、消費者が遺伝子組換えに不安を感じている現状では、きちんとした情報公開をしていくことが求められています。

ワイルドブルーベリーは米国およびカナダ北東部でのみ自生するローブッシュ(low bush)のブルーベリーです。ワイルド(野生種)だから「栽培」ではなく、自然と共存しながら成長を見守る。種や苗で増やすことができず、地下茎が自然に伸びるのを待つしかありません。人間は石や岩を取り除いたり、短い開花期に受粉できるよう養蜂家を呼び寄せたり、収穫後に害虫や雑草から守るために焼き払ったり、冬の間凍らないように植樹をしたりすることでワイルドブルーベリーが増えるのを助けることしかできません。果たしてワイルドブルーベリーにも遺伝子組換え品種は存在するのでしょうか?

アメリカ・メイン州立大学昆虫生態学・害虫防除学教授のDr. Francis Drummondによると、「ワイルドブルーベリーが“野生種”と呼ばれているのは、これまで遺伝子組換えなど人工的な品種作成がされておらず、さらに伝統的な交雑などによる品種改良すらなされていない、本当の意味での野生種だからです」と述べています(出典:北米ワイルドブルーベリー協会のブログ(英語)より)。

ですからワイルドブルーベリー自体はGMOではありません。

ドライワイルドブルーベリー製品と遺伝子組換え表示

ドライワイルドブルーベリーは主原料であるワイルドブルーベリーをコーンシロップ(果糖ぶどう糖液糖)などで糖漬けし、乾燥した加工食品です。ドライブルーベリーの製造に使用している原材料のうち、遺伝子組換えの可能性がある原料は果糖ぶどう糖液糖の 基原物質であるとうもろこし、およびコーティングに使用しているキャノーラ油 ( 菜種 ) です。[fruitful_dbox] いずれも現行制度では弊社ドライブルーベリー製品で表示の義務はございません。 [/fruitful_dbox]

遺伝子組換えに関する表示の制度

現行制度では「原材料の重量に占める割合の高い原材料の上位3位までのもので、かつ、原材料の重量に占める割 合が5%以上のものに限り義務表示とする」とされておりますので、この点から、コーティングに使用している植物油脂に関しては表示義務がございません。

さらに現行制度では、「組み換えられたDNAやこれによって生じたたん白質が、ひろく認められた最新の技術によっても検出できない油やしょうゆ等の食品については、義務表示の対象外」とされ、果糖ぶどう糖液糖(対象農産物 とうもろこし)やキャノーラ油(対象農産物:なたね)については、表示の義務はございません。

(註)リンクはいずれも消費者庁「食品表示に関する共通Q&A(第3集:遺伝子組換え食品に関する表示について)」の該当箇所となります。

Q&A

「遺伝子組換えでない」と表示ができますか?

(答) できません

使用している果糖ぶどう糖液糖はとうもろこし由来ですが、そのとうもろこしは分別生産流通管理(IP ハンドリ ング)がなされておりません。果糖ぶどう糖液糖は上記の通り遺伝子組換えの表示の義務はございません。任意で表示をする場合には「果糖ぶどう糖液糖(とうもろこし:遺伝子組換え不分別)」という表示が必要となります。

分析をすると組換え遺伝子は検出されますか?

(答) これまで検出されたことはありません

使用している原料で唯一遺伝子組換え由来のたんぱく質が検出される可能性があるのが果糖ぶどう糖液糖ですが 液糖はコーンを粉砕、酵素などで糖化し、その後様々な分離・精製工程を経て液糖となります。その工程でたんぱ く質が除去・低減されます。液糖メーカーは毎年分析を実施し、これまでのところ組換え遺伝子が検出されたことはございません。

使用原料の遺伝子組換えの有無が知りたいのですが

(答) 下の一覧をご覧下さい

原料 遺伝子組換えの有無・状況
ワイルドブルーベリー 遺伝子組換え作物ではありません。
果糖ぶどう糖液糖 基原物質はとうもろこしで、不分別となりますが、ドライブルーベリーでの表示の義務はございません。
キャノーラ油 非遺伝子組換えの作物を使用しております。
ひまわり油(ドライカルチベイトブルーベリーで使用) 遺伝子組換えの試験は行われておりますが、商業栽培はされておりません。また日本での表示対象品目にも指定されていません。
リンゴ酸 無水マレイン酸からの化学合成により製造され、無水マレイン酸は n-ブタンガスで、遺伝子組換えと無関係です。
酒石酸 非遺伝子組換えのぶどうを使用しております。
クエン酸(ドライカルチベイトブルーベリーで使用) 糖液を発酵し、できたクエン酸を沈殿・精製して作られており、遺伝子組換え由来のたんぱく質などが残留することが無いため、対象外となっています。
香料 非遺伝子組換えの原料を使用しております。

 

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この内容を配布用としてpdf資料といたしました。弊社インフォメーションセンターよりダウンロードが可能です。

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