ブルーベリーなのにオレゴン「チェリー」グロワーズ?

オレゴンチェリーグロワーズ(OCG)はドライワイルドブルーベリーのサプライヤーとして日本では知られていますが(日本へ輸入されるドライワイルドブルーベリーではトップシェア※1)、会社名にあるとおりオレゴンを中心とするアメリカ北西海岸(Pacific North West, PNW)で栽培されているチェリーの栽培、加工、出荷の事業で創業、北米最大規模の会社です。

dark_cherries

OCGの歴史

オレゴンチェリーグロワーズ(OCG)は1932年にチェリーの生産者による農業協同組合(COOP)としてスタートし、チェリーやブルーベリーの栽培、 加工からマーケティングを行っています。1932年に馬車で持ち込んだ700本の実桜の苗木からスタートし、現在では1000万平米(2,500エーカー /東京ドーム217個分)のオレゴン・ワシントンの肥沃な農園で栽培するまでになりました。さらに栽培する果実もチェリーだけでなく、カルチベイトブルーベリー、ストロベリー、ブラックベリーやラズベリーなどベリー類を中心に広げてきました。

OCGの事業

収穫された果実はフレッシュ(生鮮)だけでなく、乾燥、糖漬、冷凍など様々な加工品としても利用されており、OCGは様々な加工品を小売、外食、製造業向けに製造・販売しており、世界的に有名なブランド・製品で使用されるなど世界各地でOCG製品をご愛用いただいています。

OCGの製品

日本ではドライブルーベリーと生鮮・冷凍チェリーが主な製品ですが、アメリカではそれ以外にも

  • マラスキーノチェリー*2
  • アイスクリーム用冷凍プリザーブドチェリー
  • グラッセ・キャンディチェリー
  • 種々のドライフルーツ

などを小売り向け、業務用向け、食品製造業向けなど様々なサイズやパッケージで製造しています。

 

OCGとブルーベリーの関係

ドライワイルドブルーベリーは1980年代にオレゴンフリーズドライにより開発されました。当時他社から販売されていたドライブルーベリーがレーズンのようにしわしわで、味ももとのブルーベリーの甘酸っぱさが無くなってしまっていたので、何とか丸くふっくらして、そしてブルーベリーの甘酸っぱさをきちんと持っているドライブルーベリーを作ろうと思ったからです。1990年代前半に他に先駆けて日本への輸出を開始。やがて事業が拡大するとオレゴンフリーズドライの製造設備では能力が不足するようになり、オレゴンチェリーグロワーズが受託製造をするようになりました。以降、製造をオレゴンチェリーグ ロワーズが、そして販売をオレゴンフリーズドライが担当してきましたが、2012年にオレゴンフリーズドライより事業譲渡を受けて製造と販売を一体化し、 農園から皆様のお手元に届くまで責任を持って高品質な製品をお届けできる体制を整えています。

ドライワイルドブルーベリー

日本でのサポート

OFD Foods Japanはオレゴンフリーズドライの100%子会社で、ブルーベリー事業をオレゴンチェリーグロワーズへ譲渡した後も、日本でのサポートを継続しております。表示や法規制へのコンプライアンスを始め、品質やマーケティングのサポート、お客様仕様での製品開発などニーズに合わせた様々なサービスをご提供しています。

[fruitful_sep]

脚注

*1 : 財務省貿易統計及び弊社販売実績より推定

*2 : パフェやカクテルなどに飾りとして載せられる赤や緑など着色されたチェリーです。元々はマラスカ種のチェリーをそのチェリーから作\られるリキュール(マラスキーノ酒)に漬け込んだものでしたが、1920年代にオレゴン州立大学(OSU)のアーネスト・ウィーガンド教授がカルシウム塩と亜硫酸塩に漬け込みチェリーを長期保管する方法を開発し、以降つけ込んだチェリーから亜硫酸塩を除き、糖漬け・着色したチェリーをマラスキーノチェリーと呼ぶようになりました。