脳の老化を防ぐ
ブルーベリーに含まれるアントシアニンは脳の認知や記憶に関連する領域に運ばれ、認知や記憶機能に深く関わっていることが判ってきています。記憶や認知機能の改善効果も次々と報告され、アルツハイマーの予防や症状の改善が期待されています。
ブルーベリーのアントシアニンが脳の認知機能や短期記憶の衰えを遅くしたり、予防したりする効果が報告されています。
- USDA人間栄養研究センターのJames Joseph博士は日常的にブルーベリーを食べることで脳の短期記憶機能が向上すると報告しました。研究チームは更にアルツハイマーの予防効果や加齢に伴う記憶減退を遅くする効果などについて研究を進めています。
- ブルーベリーの摂食により神経伝達や記憶機能の改善(Youdim et al., Nutr Neurosci. 2000;3:383–397; Casadesus et al., Nutr Neurosci. 2004;7:309–316)が見られました。
- Arc/Arg3.1などの記憶に関連するたんぱく質の合成がブルーベリーの摂取量と相関があり、空間認識能力の機能を改善させました(Williams et al., Free Radical Biol Med. 2008;45:295–305)。
- ブルーベリーを食べた後にアントシアニンが脳の特定領域、特に認知機能を司る海馬や大脳新皮質の領域で増え(Andres-Laceuave et al., Nutr Neurosci. 2005;8:111–120)、アントシアニンが高い場合にこの領域の神経伝達活動が盛んになる(Casadesus et al., 2000)ことから認知機能にアントシアニンが関係していると考えられています。
アントシアニンのアルツハイマーへの効果も
さらに最近の研究ではブルーベリーに含まれるアントシアニンがアルツハイマーと闘う有効な物質として期待されていると報告されています。
68歳以上の軽度認知障害があり、アルツハイマーのリスクが高いと判定された成人にブルベリーを16週にわたり毎日1回食べてもらったところ、脳の言語野が活発化し、また記憶機能も改善しました。