ノバスコシア州で線状降水帯による洪水の被害が発生

日本でも今年は奄美大島、高知、和歌山、静岡、山口、熊本、島根、北九州、秋田県などで線状降水帯による大規模災害が発生し、大きな被害が発生しました。線状降水帯は日本だけで無く、世界中で発生し同じような被害をもたらしています。

2023年7月22日にノバスコシア州の南西部から北東部にかけて線状降水帯が断続的に通過、24時間の降水量が100 – 300mmと通常の3ヶ月分に相当する大雨となり、大規模な洪水が発生しました。

南部のハリファックス郡、ルーネンバーグ郡、クイーンズ郡及び中央部のハンツ郡には緊急事態宣言が発令されています。

ワイルドブルーベリーの生育エリアと大雨被害

ノバスコシア州はケベック州に次いでカナダで2番目にワイルドブルーベリーの生産量が多い州です。アメリカを加えて北米全体でもアメリカ・メイン州、カナダ・ケベック州に次ぐ3番目の2万トンを生産しています。

今回線状降水帯による大雨・洪水の被害を受けた地域は主に南岸地域で、ワイルドブルーベリーの生育面積の多いカンバーランド郡は大きな被害を受けていないようです。次いで生育面積の多いコルチェスター郡ではある程度の洪水・冠水などの被害が発生しているものと想定されます。

まだ大雨の被害が発生したばかりのため、まずは住民の安全の確保、ライフラインの復旧などが優先されます。そのためワイルドブルーベリーの生育エリアでの被害状況が判るのはまだしばらく後になると見込まれます。引き続き状況が分かり次第、続報をお知らせ致します。