アメリカ西海岸ダークスイートチェリーは昨年より60%程生産量が増える見込み

アメリカ西海岸(カリフォルニア・オレゴン・ワシントン州)の2023年ダークスイートチェリー生産量は37万トンに達する見込みで昨年比で60%アップとなります。

2022年、最大の生産地ワシントン州では春先の厳しい寒波により受粉・結実が上手くいきませんでした。カリフォルニア州では2-3月にかけての寒波により結実期の果実にダメージが発生しました。オレゴン州では同様に寒波と降水量が例年に比べて多く果実の結実・生長に影響が発生しました。これらのことより生産量は過去最低レベルの23万トンに落ち込みました。そのため2023年の生産量は決して大豊作という事では無く、不作だった昨年と比べて大幅に回復し、ほぼ予測通りの収穫量となる見込みです。ちなみに2021年は39万トンを生産しています。

最大の生産量を誇るワシントン州は24万トンを見込んでおり、カリフォルニア州は8万トン、オレゴンは5万トンとなる見込みです。

サワーチェリーは昨年比17%減少の見込み

ミシガン州・ユタ州で主に栽培されているサワーチェリー (tart cherries) ですが、昨年の11万トンに比べると、2023年は9.2万トンと17%減となる見込みです。最大生産地のミシガンで昨年の8.2万トンから5.5万トンに減少するのが主な要因です。2020-2021年と2年続いた不作の時期(3-4万トン台)と比べると減少幅は抑えられておりますが、不作となる見込みです。

一方ワシントン州ではサワーチェリーの収穫量も大幅に回復し、1.2万トン程を見込んでいます。

スイート・サワー合計では30%程生産量が増える見込み

2品種合計の生産量は2023年は46万トン台になる見込みで、昨年の34万トンと比べると35%増で比較的豊作だった2021年と同程度になると見込まれています。

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