アメリカ北東部は干ばつ傾向に

昨年に引き続き乾燥気味の気候

ワイルドブルーベリーが自生するカナダ北東部及びアメリカ北東部(メイン州)ですが、昨年は開花受粉期の降霜、そして初夏から夏にかけての干ばつで史上稀に見る不作となりました。

2020年6月初旬以降降雨が少なく、小雨傾向は8月末まで続きました。そのためメイン州の大部分で中度の干ばつ(取水制限などが行われるレベルの干ばつで作物の収穫に影響が発生する可能性が極めて高い状態)となりました。2021年は4月上旬から少雨傾向で5月には既に異常乾燥状態(このまま少雨が続けば干ばつに移行。乾燥による作物の生育に遅れが生じる可能性がある状態)となっています。

アメリカ北東部の干ばつモニタリング状況(NOAA-アメリカ海洋大気庁)

3ヶ月長期予報では降水量は回復・気温も高くなる見込み

アメリカ海洋大気庁(NOAA)の3ヶ月長期予報では7月以降降水量が回復し、逆に例年よりも降水量が多くなる見込みとなっています。

アメリカ海洋大気庁(NOAA) 3 month precipitation outlookより

気温についても50-60%の確率で平年よりも気温が高くなるとの予想が出ています。

アメリカ海洋大気庁(NOAA) 2 month temperature outlookより

降水量が回復し、夏の気温が余り高温になりすぎなければワイルドブルーベリーの収穫には良い条件となります。