オレゴンの新型コロナ感染状況について

新型コロナウイルスの感染拡大に歯止めがかからないアメリカでは、感染者の累計が1月25日(月)に2,500万人を超える状況になっています。

オレゴン州では医療従事者などへのワクチン接種も始まり、感染者数が減少傾向に入ってきました。


オレゴンチェリーグロワーズ本社・工場周辺の感染状況

オレゴンチェリーグロワーズの本社があるセーラム市とその周辺の郡では2020年12月下旬に週当たりの新規感染者数が3,500人とピークを迎えて以降、漸減してきております。2021年1月中旬には週当たりの新規感染者数は1,500人程度まで落ち着いてきております。

ドライフルーツの製造を行っているThe Dalles(ザ・デュールズ市)とその周辺郡も同様の傾向です。現在の週当たりの感染者数は約100~150人となっております。

オレゴンチェリーグロワーズ本社・工場周辺の感染状況

オレゴンチェリーグロワーズ本社およびドライフルーツを製造するRiverside工場ではこれまで感染者は報告されておらず、製品の製造・出荷に大きな問題は発生しておりません。

ただ原料の入荷および製品の輸出では大きな遅れが発生しております。

原料の入荷状況

ワイルドブルーベリーおよびキャノーラ油はカナダより購入しており、現在カナダ・アメリカ間の国境が事実上封鎖されており、これらの原材料の入荷には通常よりも数週間程リードタイムがかかっております。

製品の出荷・輸出状況

先ほど述べたとおり弊社での製造・出荷自体に大きな問題は発生しておりませんが、輸出に遅れが発生しております。昨年後半より世界中で空コンテナが不足している状況が続いています。要因としてはコロナによる作業員数の減少、輸送量の増加~特に中国から米国向けの貨物輸送量が増加することで米国の主要港が許容量を超えたり、中国の一部港湾で現地出航前のコンテナの消毒と消毒証明を義務づけるなどをしているためコンテナの消毒作業などによる遅延が加わった結果、出入港や輸出入手続きに通常より時間を要し、北米の主要港でコンテナ船の沖待ちが発生している状況です。また現在2021年2月の春節(旧正月)に向けて世界から中国向けの輸送量が増加しており、空コンテナの不足は当面続くと見込まれます。現状運航しているコンテナ船の80-90%の船が最大4週間の遅れないしは20-40%の船で抜港による大幅遅延・当初目的地不寄港による別船での再手配が発生している状況です。

しばらくはこのような状況が続くと考えられます。