南アフリカのブルーベリー生産量が急拡大
南アフリカは日本の約3倍の面積を持つアフリカ最南端の国で、年間を通じて降水量が少なく晴天が続く冷涼で乾燥した気候が特徴です。柑橘類、ニンジン、ワインなど地中海性の作物の栽培が盛んです。
ブルーベリーの栽培は1970年代にムプマランガ(mpumalanga)州から始まり、1987年までには全州で栽培がされるようになりました。
収穫時期
収穫は通常8月終頃から始まり、翌年の2月まで続きます。
生産量
2013年に1,000トンだった生産量は、2016年に4,000トン、そして2018年には12,000トン、2019年には18,000トンに達しました。
9月より収穫が始まる2020年のブルーベリー生産量は25,000トンになると予測されています。
生産地域は西ケープ (Western Cape) 州が全生産量の60%程度を生産し、続いてリンポポ(Limpopo)州が15%、北西(North West)州が10%、ハウテン(Gauteng)州が8%と上位4州で93%を生産しています。
輸出量
1992年よりブルーベリーの輸出を開始し、輸出額は2013年には1,000トン、2018年には8,000トンと急激に伸びています。
生産量の70%以上が輸出(生鮮もしくは冷凍)、20%程度が加工(果汁・濃縮果汁・エキストラクトなど)、10%が同国内での消費となっています。
下のグラフにあるように、輸出は90%以上がEU向けで、イギリス、オランダ、ドイツ、スペインが主な輸入国です。(メールマガジンなどでご覧の場合グラフが表示されない場合がございます。webにてご覧頂ければ表示されます)