ミシガン州のカルチベイトブルーベリー収穫量は過去15年で最低を記録
ミシガン州は主に早生、標準的な収穫時期と晩生種の3期で収穫されています。晩生種の収穫は10月に終了いたしました。
2018年の早生種の収穫は例年通りでしたが、中間種と晩生種の収穫が極めて悪く結果的に2005年以降で最も収穫量が少ないクロップイヤーとなりました。
天候の不順
2017年末は暖冬と寒波が交互に訪れる気象条件が続きブルーベリーが翌年芽を付けるのに必要な休眠日数が不足したと考えられています。年末年始に掛けては厳しい寒波がこの地域を襲いました。最低気温-29℃を記録したエリアもあったようです。
2018年に入ると2月は歴史的に暖かい月となりましたが、3月・4月は逆に非常に寒くまた降水量も多く、ブルーベリーの生長に悪影響が発生しました。4月末の時点では例年より2~3週間ほど生育が遅れている状況となりました。
通常開花・受粉時期となる5月は暖かく、生育の遅れを取り戻すかのようにブルーベリーが生育しました。早生種の受粉が終わり、中間種の開花を控えた5月中下旬に豪雨による洪水が発生し、その翌週には最高気温が30℃を超える暑い日が続く異常気象により通常は地域や樹により数日にわたってばらける開花タイミングが特定の日に多数のブルーベリーの樹が開花することとなり、ミツバチなど外部の媒介が不足し結果的に受粉率が低い状態となりました。
記録的な不作
最終的にミシガン州で2018年に収穫されたカルチベイトブルーベリー(栽培種)は6千600万パウンド(29,900トン)と2005年に並ぶ最も不作の年となりました。
2018年のミシガン州の栽培種ブルーベリーの作付面積は8100ヘクタールと、2005年当時(6900ヘクタール)に比べると17%も作付面積が拡大していることを考えると2018年が非常に不作だったことが伺えます。
過去10年の面積当たりの収穫量平均は1ヘクタールあたり5,750kgでしたが、2018年は4,000kgと例年に比べて30%程低くなっており記録的な不作だったことが判ります。