5月末のアメリカ各地域ブルーベリー生育・収穫状況

ノースカロライナ州では豊作の予想

5月下旬にアメリカ南部ではブルーベリーの不作が予想されているとお伝えしましたが、ノースカロライナ州の農務局によると、州内のブルーベリーは収穫時期の降雨が少なく生育は順調で、史上最高の豊作とはならないが、平年よりも良いという見通しを述べています。一方でその他南部の州で収穫量が減少していることもあり、価格は平年よりも2割ほど高い状態が続いています。

ミシシッピ州も収穫状況は好転

ここ3週間ほど例年より降水量が少なく、ノースカロライナ州と同様収穫は順調のようです。州農務局によると、5月末の段階で収穫されたブルーベリーの内89%はgoodあるいはexcellentのグレードだったということです。

ジョージア州は収穫減を予測

生育が遅れており、5月末の時点では収穫量は大幅に減っていますが、6月中旬には平年並みに戻ると予測されています。

ミシガンでは降雨量が例年より少なく生育は遅め

ミシガン州ではまだ実が青く、これから実が大きく成長する時期です。この時期に降水量が少なく、灌漑により水を撒いていますが農園土壌は例年よりも乾燥気味で、成長は若干遅れ気味となっている模様です。また州西部でCranberry Fruitworm(メイガの仲間)の発生が確認されていて、必要な薬剤の散布などが準備されています。

ニュージャージー州は平年並みの収穫を予想

今年の収穫量は平年並みと予測されています。昨年収穫直前の嵐で収穫量が落ちた影響もあり、昨年比では増えることになると思われます。

ニューハンプシャー州:現時点では順調

開花・受粉とも順調で、おおよそ半分のブルーベリーで結実が始まったところです。

オレゴン州:生育は順調

冬・春ともに温暖で、収穫量は増えると予測されています。また実も例年より大きなサイズのものが多くなると予測されています。

ブリティッシュコロンビア州(カナダ)では収穫時期が早まる予想

冬・春ともに温暖で、今年は史上最も早く収穫が始まると予測されています。現時点では収穫は昨年同様7万5千トン程度になるのではないかと予測されています。

メイン州(ワイルド・野生種):受粉率低下の懸念

現在80%の開花率で、現在も受粉が行われています。例年より若干気温が低く、降水量も多いため受粉率に影響がでることが懸念されています。