アメリカ:クランベリー2023年クロップ収穫量は減少する見込み

まもなく収穫が始まる今年のクロップは昨年比微減となる見込み

アメリカの今年のクランベリーは35.4万トンと昨年から4%減となる見込みです。過去10年の平均(38.3万トン)と比べると7.5%程度低くなる見込みです。

アメリカのクランベリー州別生産量推移(過去10年分)です。

最大生産州であるウィスコンシン州は20.9万トンと昨年の21.9万トンより5%程減少する見込みです。次に生産量の多いマサチューセッツ州も8.8万トンと昨年の10.3万トンより14%減少する見込みとなっています。これらの地域では昨冬の積雪量が多く春になっても残雪のため生育が遅れ、春にも降霜などによる被害を被りました。

オレゴン州では逆に初夏から夏にかけて記録的な高温となり、果実が成長し切る前に成熟してしまう懸念がありましたが、農家による散水などの努力もあり昨年より30%増となる2.3-2.4万トンになると見込まれています。