ミシガン州のチェリー・ブルーベリー収穫量は減少する見込み

ミシガン州はアメリカで4番目にチェリーの生産量が多い州です

ミシガン州はサワーチェリーを中心にダークスイートチェリーと合わせて約44,000トン(2021年)とアメリカ第4位の生産量を誇り、チェリー収穫量の10%程度を占めています。ミシガン州はマキナック海峡を挟んで北側のアッパー半島(Upper Peninsula)と南側のロウアー半島(Lower Peninsula)に別れています。

下のマップにあるように、主にロウアー半島西岸でチェリーが栽培されています。

ミシガン州チェリー作付面積
ミシガン州チェリー作付面積

サワーチェリー(Tart Cherry)は減収となる見込み

ミシガンはサワーチェリーの生産量がアメリカで最も多く、2021年には44,000トンの生産量でした。

ロウアー半島南部では収穫がほぼ終わり、品質は非常に良いものの収量は昨年比で微減となっています。ロウアー半島西岸北中部は品質は良いものの実のサイズが過去数年と比べると全体的に小さく、収穫重量では昨年よりも減る可能性が高いと見込まれています。アッパー半島はまだ収穫の20%程度が完了した段階で収穫量の予測は難しいのですが、品質は良好との報告が参っております。

ダークスイートチェリーはまだ収穫中だがほぼ例年並みか?

ロウアー半島南部での収穫はほぼ完了しており、収量はほぼ例年なみ・品質は良いようです。ロウアー半島西岸北中部はまだ収穫中ですが、収量・品質ともに問題無いとの予測です。アッパー半島はまだ全体の1/3ほどしか収穫が終わっておらず、まだ正確な予測をすることは難しいですが、これまでの所特に問題は発生していないようです。

ブルーベリーは平年より減収となる見込み

ミシガン州は2021年に33,000トンを生産するアメリカでも3位グループに入るブルーベリーの一大生産地でもあります。

ミシガン州ブルーベリー(栽培種)作付面積
ミシガン州ブルーベリー(栽培種)作付面積

主要生産地であるロウアー半島南部では予測よりもかなり少なくなる見込みです。春から初夏にかけて低温の気候が続き果実のサイズが全体的に小さい傾向にあるためです。また生鮮市場からの需要が当初の予想を大幅に超えて大きく、加工向けにほとんどブルーベリーが回ってきていない状況です。8月中旬までこの傾向が続くと見込まれており、加工向けの冷凍ブルーベリー向けの数量は大幅に少なくなる可能性が高くなってきています。