山形県のさくらんぼ収穫量、今年は平年並み

山形県さくらんぼ作柄調査委員会が5月25日(水)に発表した作柄調査(村山・置賜地域11ブロック)では予想収穫量が13,300トンで作柄は平年並みとの予想になっています。

開花期間中に降雨や強風がありましたが、着果量もあり果実肥大も良好です。

さくらんぼは葉芽の周囲に数個の花芽がつきます。例年1つの部位(花束状短果枝)あたり2果の着果ですが、2021年は1.2果であったところ今年(2022年)は1.8果とほぼ例年並みとなっております。

不作だった2019~2021年と比べると回復傾向に

春の低温・降霜により25年ぶりに収穫量1万トンを割り込む大不作だった2021年、開花期の低温・降雨により13,200トンと過去平均より微減だった2020年、果実肥大・収穫時期に降雨があり多くの実割れが発生し11,900トンに留まった2019年と、この3年は山形県のさくらんぼ収穫量は平年より少ない量で推移してきました。

期待の新品種「やまがた紅王」も2023年から登場

「紅秀峰」と「レーニア×紅さやか」を親として開発された大玉の新品種が一般公募をもとに「やまがた紅王」というブランドで今年先行販売、そして来年本格デビューを迎える予定です。

艶のある鮮やかな赤色と3L-4L中心の大玉で、糖度も20度以上・酸味が少なめで上品な風味かつ果肉が硬めで日持ちが良いという特徴をもつこの品種は「佐藤錦」、「紅秀峰」と並び今後メインの品種へ育っていくことが期待されています。

さくらんぼで始めて生産者登録制度を導入し品種の保護とブランド促進のための生育面積の確保を目指して早期に山形県での作付面積3位の250ヘクタールを目標にしています。

©山形県園芸農業推進課