カリフォルニア州の干ばつは以前拡大、アーモンドの収穫予測は昨年比10%減

カリフォルニア州を含むアメリカ西部の干ばつは7月に入っても進行しており、カリフォルニア州の内部はほぼ極度な干ばつとなっています。

カリフォルニア州 7月27日時点での干ばつ状況

1月に始まった干ばつは日が経つほどに進行し、6月14日のブログでお知らせしたとおり2020年6月にはカリフォルニア州の40%は平常レベルでした。前述の通り雨不足と暖冬の影響で例年であれば6億立方メートルの降水降雪量がありますが、2020年はほぼゼロとなりました。そのため2021年初頭には既に全域で異常乾燥あるいは干魃となり、6月には85%の地域で「重度の干魃」あるいは「極度の干魃」となりました。

7月27日の最新のU.S. Drought Monitorでは89%の地域で 「重度の干魃」あるいは「極度の干魃」 となっています。特に極度の干ばつは6月末の33.3%から7月末では46.5%と大幅に増える結果となりました。

カリフォルニア州の干ばつ状況推移

干ばつによりアーモンド収穫量は昨年比10%減に

この干ばつにより8-9月に収穫されるアーモンドの生産量は史上最も豊作だった2020年の155万トンから140万トン程度と減少する見込みです。2010年以降作付面積を毎年伸ばしてきたアーモンドですが、2014-2015年の干ばつでも生産量を10-15%落としており、2021年の収穫量も同じように前年度比10-15%程減少することが予想されています。

アーモンド収穫量・作付面積と干ばつの相関

昨年度比10%減ではありますが、それでも140万トンと比較的充分な量の生産が確保できる見込みとなっています。