2021年カリフォルニア州のチェリーは順調に生育

天候は順調

カリフォルニア州のチェリーは好天に恵まれており、非公式な予想では7万トンを若干超える数量が見込めるのではと言われております。まだ4月で開花・受粉が終わったばかりであり、今後天候の変化などで変わる可能性があるものの、ここ数年収穫期の降雨による実割れなどで収穫量が落ちていたカリフォルニア州にとっては良い状況となっているようです。

収穫は5月中旬から

このまま進めば5月17日(月)の週から収穫がはじまり6月中旬に完了する見込みです。これは通常よりも約1週間ほど遅れておりますが、大きな遅れではありません。

アメリカのチェリー主要産地と生産量シェア

アメリカではパイなどのフィリングに用いられるサワー(タート)チェリーと甘く大粒なスイート(ダークスイート)チェリーの2種類が栽培されております。スイートチェリーは主に西部で、サワー種は中西部で栽培されています。

カリフォルニア州はアメリカのチェリー生産の約20%を占めており、ダークスイートチェリーが栽培されています。

栽培されているチェリー品種

カリフォルニア州では2011年以降、実が硬く輸出しても日持ちが良い、酸味が少なく甘いコーラル・シャンパン種の栽培が盛んになり、2019年時点では作付面積の35%を占めています。それまで主流だったビング種は年々そのシェアを下げ20%を割り込んでいます。