メイン州で異常乾燥が続きワイルドブルーベリーの収穫に影響が及ぶ懸念も

異常気象が続くメイン州

ワイルドブルーベリーの一大産地であるアメリカメイン州。冬の積雪が少なく、春以降も少雨傾向が続いておりました。4月も平年より暖かい日が続いたかと思うと突然零下となり、ワイルドブルーベリーの2割程度に何らかのダメージが起こったと考えられています。6月以降もまとまった降水が無く、現在メイン州の多くのエリアで「異常な乾燥」から「軽い干魃」となっています。ワイルドブルーベリーの産地(紫色のエリア)でも異常な乾燥状態となっています。

ため池などの貯水率は1989年以降で最低記録となっており、灌漑用水にも影響が出てきている地域もあるようです。

メイン州干魃マップ(7/19時点)
メイン州干魃マップ(7/19時点)

 

多くの農家では灌漑設備を設置しておりワイルドブルーベリーが干魃により枯れることはありませんが、灌漑設備の無い農家や今後も引き続き降水量が少ない状態が続くと収穫に影響が及ぶ可能性が大きいと考えられています。

 

来年のクロップにも影響が

それだけでなく、乾燥が続くと来年萌芽するブルーベリーにもストレスがかかり、開花数が減ったり成長が遅くなったりする影響も懸念されています。

 

収穫が始まる8月中旬まで随時レポートをする予定です。