アメリカ北東部で季節外れの寒波~早生種ブルーベリーへのダメージが懸念される
ニュージャージー州を含むアメリカ北東部で4月上旬に季節外れの寒波が訪れ観測史上の最低気温を更新しました。多くの地域で数センチから20cm程度の積雪となるなど、交通や生活に大きなダメージを与えました。
ブルーベリーへの被害が想定されています
ニュージャージー州やミシガン州はカルチベイトブルーベリーの一大産地で、この寒波により早生種カルチベイトブルーベリーで芽生えつつあった蕾へのダメージが懸念されています。一般的にブルーベリーの蕾が24ºF(-4ºC)を下回るとダメージを受ける可能性が高まると考えられています。
ニュージャージー州ハモントン市では4月6日(水)早朝に-4.8℃を記録するなど、多くの地域で-5~-10℃の最低気温を記録し、4月の観測史上最低気温となりました。農家は霜害から作物を守るためにスマッジポット(右写真)と呼ばれる作物用暖房器具を使ったり、ヘリコプターで農園の上空から作物に風を送り霜が決着するのを防いだりする防除策を講じてダメージを最小限にとどめる努力もしています。
どの程度の被害となるかは、4月末から5月中旬にかけての開花時期に判明すると思われます。