ブルーベリーの収穫・加工におけるCOVID対策について
まもなくカルチベイトブルーベリー・ワイルドブルーベリーの収穫とIQF加工が始まります。収穫・加工時に携わる人達の安全および生産される製品の安全と品質を確保するために以下のような取り組みを行っています。
収穫・加工時の作業員・従業員の感染予防対策
- 体調が悪い人は作業を行わず自宅待機:COVIDに関わらず食品産業では何らかの症状がある作業員は作業に従事しないようになっておりますので、特にCOVID対策での変更はありません。
- 1.8m (6 ft)の距離を保つ:作業内容によっては複数の人が密接して行う場合もあります。その場合は適切な防護策(PPE / Personal Protective Equipment)を支給し感染予防を行います。
- 可能な限り他人との接触を避ける:例年収穫期には世界各国から視察・監査などで多くの人が訪れます。今年は外部からの訪問を禁止し、原料・製品・設備などに触れる人数・頻度・回数をできるだけ減らすようにしています。
- 手洗いと手指の殺菌:これもCOVIDに関わらず行っていますが、洗浄・すすぎの時間などより厳密に遵守するように従業員を再教育しています。
- マスクの着用:アメリカの疾病(CDC)の観点ではマスクは感染を予防する効果は余り無いとされていますが、マスクを着用している人からの飛沫拡大を防ぐ効果は高いとされており、マスク着用により無症状者からの飛沫感染を減らすことが可能です。収穫時には布・サージカルのいずれか、工場内での作業ではサージカルマスクを着用しています。
- 設備・機器の適切な洗浄と消毒:食品にCOVIDが付着しそれが原因で他者が感染するケースは確認されておりませんが、製造設備など平らで滑らかな表面ではある程度の期間ウイルスが活性を保ったまま残ることが判っています。現時点ではCOVIDを確実に除去・破壊する薬剤は確定されていませんが、アメリカ環境保護庁(EPA)が定めるリストNに記載の殺菌剤はコロナウイルスの除去に有効とされています。IQFブルーベリーの製造工場では以前よりこのリストと同成分の殺菌剤を使用しており、引き続き適切に洗浄・殺菌・消毒を行っていきます。
その他の取り組み
- PCRテストの提供:アメリカの多くの州で農業従事者は無料でPCRテストを受けることができます。
- 収穫製造に従事する人には可能な限り家族間の寝具も1.8mの距離を空けることを推奨しています。
- 収穫に使用する器具・車(芝刈り機、ハーベスター、トラックなど)はハンドル・ノブなど手で触れる箇所は使用後にアルコールで拭き取るなど消毒をしてから次の人が使用するようにしています。
- USDAの監察官による検査・グレーディングは例年通り行われます。監察官はUSDAが支給するマスクなどの適切な予防策を取った上で工場に入ります。
未だ拡大が続いているCOVID。ブルーベリーを始め多くの農産物は人手に頼って収穫・加工されています。食は人の健康の礎でもあり、サプライチェーンを途切れさせないよう、産地・加工・輸出の各段階で適切な感染予防策を取りながら生産・出荷の継続に尽力して参ります。