チリ産ブルーベリーの輸出量は昨年より微減の予想

3月に入りチリ産のブルーベリー輸出量が月間1,000トンを割り込み、チリ産ブルーベリーの輸出シーズンも終わりを迎えています。昨年度と比べ微減となり10万9千トン程度となると予想されています。

ここ数年順調に生産量・輸出量を増やし続けてきたチリですが、今年度はシーズン最終版の2月以降コロナウィルスの影響で輸入がストップしたりするなどチリ産の輸出量にも影響が発生しています。また最大の輸出国アメリカがより近場のメキシコやペルーからの輸入を増やしていたり、近年輸出量を伸ばしてきたヨーロッパもスペインやベラルーシなどがその生産量を伸ばしており、楽観できない状況となっています。

昨年と比べ様々な障害が

 対輸出地域で見ると、アメリカ向けはメキシコやペルーなどより米国に近い産地からの対米輸出が増えており、チリ産が減少しております。

 アジア向けは2019年12月の中国向けが非常に好調で前年同月と比べ千トン増え、月間6千トンを超えました。その効果もあり、今シーズンのアジア向け輸出額も昨季より増えておりますが、2月以降のコロナウィルスの影響で輸入手続き・物流に滞留が発生しています。

 ヨーロッパ向けも好調で、昨季より10%程増え3万5千トンを超えました。

2年前と比較するとアメリカ向けの輸出シェアが低下、ヨーロッパとアジア(特に中国)向けが伸びています。