カナダ北東部で霜害によりワイルドブルーベリーの収穫量が減少する見込み

季節外れの寒波がカナダ北東部を襲う

カナダ北東部のノバスコシア、ニューブランズウィック州などでは6月に入ってから夜間に零下になる寒波に複数回襲われました。ノバスコシア州中央部のTrunoの今年と昨年の6月の最低気温を比較すると、複数回寒波に襲われたことが分かります。

2017年と比べ2018年では複数日で最低気温が零下を記録しました

 

ノバスコシア州はカナダ北東部の州で、日本の稚内とほぼ同じ緯度に位置しています。西岸海洋性気候に属しており、夏は最高気温が25℃程度と冷涼で湿度が低く過ごしやすい気候ですが、冬は西岸海洋性気候の地域としては比較的寒さが厳しいのが特徴です。

ノバスコシア州は日本の稚内とほぼ同じ緯度となります

 

これら複数回に及ぶ寒波によりワイルドブルーベリーやリンゴ、じゃがいもなど幅広い作物で霜害が発生していると報道されています。ワイルドブルーベリーに関してはノバスコシア州北部など一部地域では収穫量が半減するとの予想もされております。寒波による低温と霜により受粉した実がこれ以上生長せず、収穫に適したブルーベリーにならない可能性が高いためです。

霜によるダメージ(イメージ画像です。実際のブルーベリーの被害を写したものではございません。)

 

今後の天候などによりある程度回復する可能性もあり、現時点で収穫量が半減することが確定しているわけではございません。