アメリカから日本へのブルーベリー輸出量が減少
韓国への輸出量が日本向けを逆転
アメリカから日本への冷凍ブルーベリーの輸出量は2013年をピークに減少に転じ、2015年の輸出量は2013年と比べると2割弱ほど減少したと見込まれています(USDA GATS = Global Agricultural Trade System統計)。
一方アメリカから韓国への冷凍ブルーベリーの輸出量は年々増加し、2014年には輸出量が日本を上回ったと見込まれています。
USハイブッシュブルーベリー協会によると、日本への輸出量が減少したのは主に為替の影響で、需要自体が減少しているとのことですが、日本の各国からの輸入量も2013年をピークに減少しており、日本へ輸入されるブルーベリーの総量が減少しています。為替は2012年と比べると50%以上円安となっており、そのことが主要因と思われますが輸入量が減少し、消費者への露出が減ることで需要自体が今後減少するおそれもあり様々な拡販対策が望まれます。
ブルーベリーの生産量は今後も増加する見込み
2004~2006年のブルーベリーの不作と需要増加による価格高騰で、世界中でカルチベイトブルーベリーの栽培面積を増やしたことにより、2014年のカルチベイトブルーベリーの全世界での生産量は56万トンに達し、2010年と比べると65%の増加となりました。栽培面積の増加および技術の進歩による面積当たりの収穫量の増加に伴い、2019年までに生産量は22万トン増加し、78万トンに達するとの予測もあります。
世界での需要も増えていますが、供給も順調に増えることから価格が安定することが期待されます。