エルニーニョの影響でアメリカ南部でブルーベリーが既に開花
記録的な暖冬
史上最大級のエルニーニョにより日本は暖冬ですね。この異常気象は日本だけでないようで、アメリカ南部でも記録的な暖冬となっている地域があります。
ジョージア州南部でブルーベリーが既に開花
アメリカ南部も暖冬で、最高気温が26℃を超える日もあり、ジョージア州南部の一部地域ではブルーベリー(栽培種)が既に開花していると報道されています。開花すると数週間で実が膨らみ始めます。その時期に寒気が訪れ霜が降りたりすると収穫に大きな影響を及ぼすのでは無いかと懸念されています。
降水量も多い
ジョージア州の2015年12月の降水量は観測史上2番目に多かったそうです。
冬の寒さがブルーベリーには必要
ブルーベリー自体がきちんと開花し、実をつけるためにはある程度冬の寒さが必要です。冬の間に7℃以下の環境にある一定の時間以上置かれないと、きちんと開花/結実しません。ジョージア州では7℃以下の時間が例年の半分から1/3と記録的な暖冬となっています。今後気温が下がらないと、開花/結実がきちんとできず収穫量が下がる可能性があります。
ジョージア州でのブルーベリー生産
ジョージア州はブルーベリーの生産が盛んで、州の農業生産高第一位の作物でもあります。アメリカの栽培種ブルーベリー生産でもミシガンに次いで第二位の生産量を誇り、昨年は49,000トンを生産し、アメリカでの生産シェア17%を誇ります。
2016年クロップの収穫量や価格動向については更新情報を入手次第ご報告致します。弊社カルチベイトブルーベリーの価格に関しては7月下旬以降に確定する見込みです。
エルニーニョ:太平洋東側の南米ペルー沖で、海面水温が平年より高い状態が1年ほど続く現象で、異常現象では無く周期的に発生します。海水温が平年より高くなることにより世界中で平年とは異なる異常気象が発生します。